全国保育団体連絡会

国会行動や保育大集会、各地でも-署名月間のとりくみ

 全国保育団体連絡会など4団体でつくる「よりよい保育を!実行委員会」は、「保育・学童保育制度の抜本的改善を求める請願」署名を中心に、秋の運動をすすめてきました。この間、今国会への署名提出に向けて、議員への働きかけ、署名集約にとりくんできました。
 今後は、2023年1月開会予定の通常国会にも請願するため、引き続き署名をひろげましょう。

11月2日、政府・国会要請行動-紹介議員は59人」

 11月2日の政府・国会要請行動には19都道府県から160人の参加がありました。
 地元選出議員を中心に紹介議員の要請などとあわせて懇談を行い、59人の紹介議員を得ることができました。
 また、代表による厚労省・内閣府との懇談も行いましたが、特に配置基準の改善による増員については来年度予算編成過程で調整中であるとして、具体的な回答がありませんでした。こども家庭庁創設に向けての予算倍増の見通しについては、岸田首相が来年度の骨太方針でこども関連予算倍増についての道筋を示すと発言したこともあり、条件改善の可能性を感じさせるような説明がありました。
 しかし、この間の議論では、子ども関係予算については不透明であるとの報道もあり、さらなる世論の後押しが必要といえます。「保育予算倍増、配置基準の改善で子どもたちにもう一人保育士を!」の世論を広げましょう。

3年ぶりの11.3保育大集会(日比谷野音)に800人を超える参加

11.3大集会

 11月3日には日比谷野外音楽堂で3年ぶりに保育大集会を開催し、北海道から福岡まで全国から800人を超える参加がありました。
 集会の基調報告では、コロナ禍で保育の重要性が広く社会に認知され、処遇改善など一定の前進はあるものの、70年以上も改善のない配置基準の改善など、今こそ保育予算を増やし、国や自治体の制度・政策の抜本的転換を、と訴えました。
 各地からの報告では、市の補助金が大幅に削減され、職員の賃金カットも検討せざるを得ない深刻な実態(京都市・園長)や、議会無視の公立保育園廃止方針への運動(東京・小金井市)など、厳しい報告の一方、保育士増員を求めて保護者も巻き込み、公立・民間ともに運動をすすめる(愛知・子どもたちにもう一人保育士を!実行委員会)元気がでる報告もあり、「子どものために配置基準改善!保育士増やして!」「子どものために保育予算を増やして!」のピンクとブルーのプラスターを掲げ、私たちの願いを確認しました。集会後は、東京駅方面までパレードを行いました。
 集会、パレードの模様は、当日夕方のNHKニュース(首都圏)で報道されました。

11.3大集会パレード

11月は署名月間、各地で街頭署名や宣伝行動

11月は署名月間として、各地でとりくみました。

  • 広島市では、11月6日にこどもパレードにとりくみました。このパレードは、保育・障がい児療養・学童保育・教育という、子どもの育ちに関わる環境の充実をめざして、実行委員会をつくって行っています。
    広島市こどもパレード
  • 11月20日の世界こどもの日にパレードを企画したのは、愛知の「子どもたちにもう1人保育士を!実行委員会」です。お隣の岐阜からも参加があり、900名で名古屋の街をパレードしました。
    パレードの様子や、もう1人保育士を実行委員会の活動は、こちらをご覧ください。
    子どもたちに、もう一人保育士を! https://t.co/VZZJATpzT5
  • 11月19日には岡山市、岩手県盛岡市、20日には大阪の八尾市や泉大津市・茨木市、高知県でも、街頭署名や宣伝行動が行われています。